Black Fall -漆黒ニ堕チタ妻-

乾いた日常に女を取り戻したい人妻が夫でない男とセックスでイキまくる。
他のレビューにもあるが最初に高給取りの夫と結婚した人妻、唯理さんの日常シーンが挟まれることでただの人妻である唯理さんという人間に深みが増す。
妻であるという感覚と一人の女であるという感覚のせめぎ合いがちょっとしたコマに挟まれる演出ひとつとっても見事に表れている。
それでいていざセックスが始まればテクニシャンである黒人に少しづつ妻からただの女に変貌させられていく。
セックス描写、特に潮吹きや母乳などの体液が飛び散る描写力は凄まじい。それでいながら唯理さんのセックス中の感情描写も抜かりが無く「女」であるという喜びを読み手側に感じさせるものとなっている。余談ではあるが指輪の演出、使い方には感心した。
前半の乾いた日常描写はよく作用しており、潮吹きや母乳を飛び散らせながらイキまくる唯理さんは実に気持ち良さそうで読後はスッキリとした気持ちになる。
唯理さんのその後の日常も見てみたくなる。